Heliamphora pulchella #1

ヘリアンフォラ・プルチェラです。H.minorのうち毛深い変種とされていましたが、2005年に独立種となりました(一方、さらにpicher外部まで毛深いH.minor var.pilosaはminorの変種のまま?)。我が家ではAkopan Tepui産と、Churi Tepui産の二種を栽培しています。ヘリアンフォラのなかでも栽培が易しい方だと言われており、たしかに高温に対する耐性はあります。一方で、低湿度に対して敏感という声もあり、植え替え後、根からの吸水が十分でないうちは湿度を下げてしまわないように注意したほうがいいのかもしれません。植え替えで枯れてしまったという話もあるのだそうです。ただ僕のところでは植え替え後も特に成長を止めることはありませんでした。

室内ワーディアンケースのなかで栽培していまして、冬の間は基本的に、

  • 気温 12-25℃
  • 湿度 75-100%
  • 日照 太陽光(ガラス+40%遮光)11:30-15:00 + 白色LED距離30cmで12時間

という環境を維持しています。

下はAkopan Tepui (Y's Exoticsより)のものです。

H.pulchella Akopan Tepui 2014.1.8
H.pulchella Akopan Tepui 2014.1.8

たしかにpicher内部はminorよりも毛深いのですが、自生地写真のように白く太い剛毛がまばらに生えているというわけではないです。というか、栽培品でそのような剛毛を持つものはほとんど見かけないような気がします。株の年齢か、栽培環境、あるいはクローン元、なにが原因なんでしょうかね。


続いてはChuri Tepui産のもの(BestCarnivorousPlantsより)です。

H.pulchella Churi Tepui 2014.1.8
H.pulchella Churi Tepui 2014.1.8

上のAkopanのものとまったく同様の環境で栽培していますが、こちらはあまり色づきません。また、Akopanのものは一枚目からネクタースプーンの発達した成葉を出したのですが、こちらはあまりネクタースプーンの発達しない葉ばかりを出してしまいます。環境がすぐれないのかな、と思いますが、Akopanのものが1ヶ月に1枚のペースで葉を展開しているのに対し、こちらは3週間に1枚で、わりとハイペースです(むしろ変に早い気も)。もしかしたらChuriのものはこれが特徴なのかもしれません。

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