Nepenthes inermis #1

はじめて原種の栽培記録を付けます。N.inermis ネペンテス・イネルミスです。
個人的にこの種にたいして憧憬がありまして、特にその奇抜なアッパーピッチャーは僕がネペンテスの栽培をしようと思ったきっかけでもあります。今回はAWのものの栽培記録になります。
(ちなみに、各記事のタイトルの#は個体識別番号ではなくて、その種の栽培記録のナンバーです。あとで見返した時にわかりやすいように)

3月17日に撮影した最新のピッチャーです。まだまだ下位袋なので、何の変哲もないごく普通のネペンテスといった印象ですね。

本種を含むスマトラ系のネペンテスは、程よく遮光されたやわらかな日差しと常時高めの湿度を好むようです。土壌もやや湿り気味がいいらしく、我が家でもスマトラ系のネペンテスには鹿沼の表面が乾いたらすぐにたっぷりと水を与えています。ただこの種は、その繊細でか弱そうな見た目に反して、暑さ寒さに強く、成長もとても早いです。およそ、現在1枚/3週間のペースで葉を展開してくれます。いっぽうで、葉や袋の寿命を短く、鈴なりといった具合にはなりません……。このあたりは様子をみてよりよい環境づくりを目指したいです。

ここ三ヶ月の成長は以下のような感じです。このAW個体の導入は10月ごろです。

2013年12月16日の草体(ここまで水槽でのLED栽培でした。このときに植え替え、以降太陽光メインの栽培に移りました)。

2014年1月29日の草体。

2014年3月17日の草体。(12月、1月は成長がやや緩慢でしたが、2月の半ばから途端に早くなりました。輸送のストレスからの回復か、あるいは日が長くなったからでしょうか)

葉は展開するごとにじわりじわりと大きくなってくれています。ボルネオの大型ネペンテスが段差の大きな階段をゆっくり登っていくような成長を見せるのに対して、本種はゆるやかな坂道を早く上がっていくような成長、という印象です。2倍、3倍と大きな葉を出してくれたらいいのですが。

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