Heliamphora heterodoxa hybrids from BCP #1

Heliamphora heterodoxa hybrids (BestCarnivorousPlants)
僕がヘリアンフォラを初めて知ったのは10年ほど前で、シンプルながら美しいこの植物に惹かれ、小学生でありながら無謀にも入手して栽培をこころみたことがありました。当時、三明電機が母体で経営していたビオパルコ三明という食虫植物の専門店がありまして、そこで販売されていたH.heterodoxa x (heterodoxa x minor)という三元交配種をお年玉で買ったのだと記憶しています。ネットで情報をあさり、どうやら湿度が一番大事らしいと思い水槽に密閉し、南向きの庭に置いていましたが、いつになっても生長点から新しい葉は出てこず、やがて気温が上がってきてから蒸れて枯らしてしまいました。僕にとってヘリアンフォラはその苦い思い出から始まった植物ですので、今でも新しい葉が出てきているのを見ると何度でもうれしくなるものです。
僕が食虫植物の栽培を再開したころにはすでにビオパルコ三明はなくなっていました。何か特別なことがあったわけでもありませんが、すこしさみしくもあります。

今回の種は、チェコのBest Carnivorous Plants StoreH.heterodoxa hybridsとして販売されているものです。輸入した際、ビニール袋のなかには数株入っていました。商品説明にはたしか「clumps of heterodoxa x minor, heterodoxa x nutans, heterodoxa x ionasi」とあったと思うのですが、果たしてそれが3種類の交配種すべてが含まれているということなのか、それとも、そのうちどれか1種だけだということを指すのかわかりません。幼苗を見た限りではどれも違いがないような気もしました。メールで尋ねたりもしたのですが、ふたたび上記の文面が返ってくるだけでした。

ただ、そのなかで成葉を付け始めたものがありまして、それが先に述べたH.heterodoxa x (heterodoxa x minor)に似ているような気がしたのです(曖昧な記憶ですが)。

2014年5月3日
ネクタースプーンの付け根がくびれず、ややなだらかに葉とつながっているところにH.heterodoxaの形質が出ているように思いました。なんとなく、H.heterodoxa x minorかなというような気もしますが、我が家のheterodoxa x minorと比較するとやはり違うような……。以下がheterodoxa x minorの画像です。


俯瞰図。成葉の大きさは7cmほどです。もう少し大きくなればよりはっきりとした特徴が出てくるでしょうか。

次の画像は、2013年12月16日のものです。
フラスコ苗の特徴か、幼葉のあいだはロゼットというより、新しい葉を出すたびに上にのびてしまいました。大きくなってから生長点以下は埋め込んでしまいましたが、どうやら茎の途中から根が出ているようです。
交配種の幼苗など見分けもつかないので早くほかの株も成葉を出してほしいものです。この株は幼葉4、5cmで成葉を出したのですが、幼葉7、8cmになってもまだ成葉を出さない株もあります。やはりせっかくですので、それぞれの株は違う交配種であってほしいものですw





コメント

  1. ヘリアンフォラの交配を類推、または当てるのは非常に難しく、困難である、と思います。w それこそDNAでも調べないと無理なんじゃないかと。おそらく、BCPもわかんないからそういった記述をしてるのかも。w

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    1. たしかにそう思います。BCPの品は半分博打で頼んでみた節もありますので、字面通り「heterodoxa hybrid」として育てていきますw ただ、EPが昔作出したH.‘Tequila'はわりとメジャーな原種を親に持つわりに一風変わった葉を出す個体もありましたので、それもまた不思議だなぁと……。

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