Heliamphora sarracenioides and H.sarracenioides x purpurascens #1

H.sarracenioides ヘリアンフォラ・サラセニオイデスです。(本日ふたつ目の記事ですね。できるときにできるだけ栽培記録つけておきたいものです……!)

2004年に発見され種記載されたばかりの比較的新しい種です。種小名「sarraceniaサラセニア+oidesに似る」の通り、ネクタースプーンの欠如した三角形の特徴的な捕虫葉を持ちます。Ptari Tepui標高2400~2450m地点に自生し、コロニーをつくって密生しているらしく、草丈は30cmほどになるそう。極めてシンプルな形であり、『Sarraceniaceae of South America』のどこかにこの種がヘリアンフォラ属ひいてはサラセニア科の多様な種の祖先であるということが書かれていたような、いなかったようなw pitcherの内壁に蜜腺があるらしく、湿度が高いときなどはシリンジしたわけでもないのに上の写真の赤い部分に水滴がびっしりついていることもあります。蜜腺からの分泌はほかのヘリアンフォラよりもずっと多いので、個人的にはネクタースプーンが欠如しているというよりもネクタースプーンが非常に大きく筒と一体化しているのだという印象です。

栽培が難しいという声も聞きますが……。
2014/1/8の草体です。ドイツのWistubaより導入後1年ほど経ってからようやく成葉を付け始めました。
2014/5/18現在の草体です。
幼葉がえりしてしまいました……。我が家では今のところ水槽とワーディアンケースの両方で栽培をしていて、幼苗は水槽、大きくなってきてからケースへといった具合にしており、H.sarracenioideも二枚目の成葉が出たころに移したのですが、二枚目の成葉は伸びる前に開いてしまい、その次からはいまだに幼葉ばかりです。ケースのほうが温度管理もしているのに……、もしかしたら環境の変化に敏感なのかもしれないです。


一方、こちらは昨年11月にチェコのBestCarnivorousPlantsより導入したものです。半年ほど栽培したのち、成葉を出し始めました。Wistubaのものよりもだいぶ早いです。
2014/5/18の草体です。
しかし、H.sarracenioidesとして入手したはずのものですが、なんとなくH.purpurascensのほうに似ているような気がします……。上の画像からもわかりますが、蜜腺からの分泌は多めでしょうか。
まだ一枚目の成葉なのでこれからまた形が変わっていく可能性はありますが、どうなることやら……。
こちらはもう少し大きくして、成葉をしっかり定着させてから、ワーディアンケースのほうに移そうかなと思っています。蜜腺はしっかり内壁のほうまであるみたいですので、きっと次の葉は「らしい」ものになってくれることを期待しています!w
2014年6月7日追記:BestCarnivorousPlantsのサイトの更新がありましたが、これはH.sarracenioides x purpurascensだということでした。現地からの種子によるクローンだということで、交雑種と原種が混ざっているとか。次の葉も展開しましたがやはり、成葉の先はとがっているもののネクタースプーンの名残らしきものがあり、やはり、これは交雑しているもののようです。というか、販売されているHeliamphoraが全部Wistuba由来のクローンだと思っていたのですが、意外とそうでもないんですね。

コメント

  1. AW氏の極小苗を1年で成葉とは、お見それしました。w うちには2.3年幼葉のものがごろごろしてます。BCPのも展開中の新芽をみますと、サラセニオイデスっぽいですけどね。うちのは日に当たるようにしましたら、真っ赤っかーになりました。おそらくそれが本来の姿なんでしょうね。
    ボクも記事挙げてますので、ご興味があったらご覧下さい。

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    1. いえいえ偶然ですね……w 結局幼葉に戻ってしまいましたし、普及種(?)のヘテロドクサやイオナシはずーっと幼葉のままですので。BCPのほうの新芽たしかに尖ってましたね! すこし安心しました。
      サラセニオイデスの記事のほう拝見しました。素晴らしく立派な株ですね! あれが真っ赤に染まるとさぞ美しいかと。サラセニオイデスはその特異な形もおもしろいですが、ピッチャーが真っ赤になり内壁が黒っぽくなる色合いが個人的にはいちばんの魅力だと思ってます。

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