Nepenthes muluensis x lowii #1

N.muluensis x lowii ネペンテス・ムルエンシス x ローウィ
ボルネオ島ムル山固有の小型種N.muluensisと高山性ネペンテスの代表格N.lowiiを親に持つ自然交雑種です。N.lowiiは大型種ですが、種子親であるN.muluensisの形質を強く引き継いでいるのか、このN.muluensis x lowiiは小型です。現在はスリランカのBorneo Exotics由来のもののみ入手可能かと思われます。
記事にするにはまだ物足りない袋かもしれませんが、「自然交雑種」のカテゴリをつくりたかったのでw

横から
開口部(フラッシュをたいてみましたw)
この唇の細かい切れ込みと、はっきりと発達したウイング、そして黒い袋筒とやや青みを帯びた内壁のコントラストがこの種の魅力だと思っています。奇抜な形ではないですが、ほかにこのような色合いの種もあまり見かけません。

2014年5月3日時点の植物体
交配種としては生長が遅めだと言われていますが、我が家でも1枚/1ヶ月のペースで展開しているのでハイランド種のなかでは早目だという印象です。
たしかに趣のある袋ですが、安価でたやすく手に入りやすい種ゆえ適当に扱いがちで、冬の間はケースの隅に追いやってしまっていました。そこでも律儀に袋を付けてくれるのですが、日照が十分でないと袋に色味が乗らず赤い袋になってしまったので、ここしばらくは育成灯の真下に置いてあります。そのおかげかやや黒めの袋を付けてくれるようになってきました。黒々とした袋を付けさせるためには上の写真のように葉脈が赤く染まるぐらいの日照は必要なのかもしれません。

〈参考〉
この種のアッパーピッチャーはどうなるのかと探したところ見つけた唯一の画像です(海外の掲示板に掲載されていたもので、無断で拝借していますがたぶん大丈夫……)。
アッパーは正直よくあるN.lowii系の交配種といった感じですね。個人的にはロウアーピッチャーのほうが好みです。ただ意外と大きめな袋ですしここまでの株立ちになったら壮観ですね、これを目標にしたいと思っています。目標は高く!w

コメント

  1. muluensisですか? murudensisにも似てますねぇ。交配、交雑種はその親からどんな形、色合いを引き継いでいるのか、想像するのは楽しいです。実際届いてみてがっかりもあるんですが。。最近hurrelliana x veitchiiってのを入手しましたが、がっかりの方でした。w ネペン自身は、オレの実力を引き出してみろや! って怒ってるのかも知れませんが。

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    1. 植物のポテンシャルを引き出してやれていないんじゃないかと不安になることしばしばです。特に人工交配種は個体差があり、また自生地画像もないので最終地点が見えないというか、たしかにそこが面白いのですが、一方で自分が引き出してやれない形質があるのでは、と見えないところが気になり出しますね(苦笑) ただ、今は室内栽培ゆえ一鉢ずつ取り出して水やりしているので、愛着もひとしお袋は五割増し魅力的にみえますw
      (hurrelliana x veitchiiは探しても画像がぜんぜん見つからないのですが、いかにも派手なこの両親でがっかりの袋とは逆に気になります……w)

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