Nepenthes vogelii #1

Nepenthes vogelii ネペンテス・ボゲリー (実際の発音はボゲリィアイだそうですが)

ボルネオ島1000m~1500m地点に自生する(準)高地性品種で、2002年種として正式に記載されたばかりの比較的新しい種とされています。が、どうやら1961年にはムル山で発見されており、当初はN.fuscaの変種されていたようで、その後1969年にはすでに倉田重夫氏によって単なるN.fuscaのバラエティではないとされていたようです。どうして種記載まで30年以上空いたんですかね……。
最近になって何となく特徴の出た袋を付けてくれるようになりました。潅水直後の撮影なので以下の写真すべて水滴がついています。

あんまり画質が良くないですが、開口部。この種は上位袋になってからが魅力的な品種ですね。袋上部が風船のように丸く膨らみます。

個人的には蓋に出ているこの模様が好きだったりします。

横から見た画像です。下位袋はまだまだ長くなるようですね。小型の品種ではないようで、30cm近くになっているものも見たことがあります。この袋は現在10cm強ほど、上位袋までの道のりは遠いw
通常の高山性種の環境でよく育つそうですが、他の高山性種に比べて耐寒性はないという記述を見たことがあります。一方、典型的な高山性種よりも長期間の高温環境に耐えられるそうで、そのあたりから栽培容易な種と認識されるようです。たしかに我が家でも無難に育っているなあという印象ですね。

現在の草体です。
リーフスパンは15cm強ほど。葉1枚/1ヶ月半くらいのペースで生長しています。葉脈の周りがややくすんでいるのは強い光にあたっているからですかね……。ただ、これ以上赤くなることもないのでそのままの環境でいいかな、と。
本種はぜひとも上位袋が見たい種なので、生長は遅いですが気長に育てていきたいと思います(上位袋ができるころには大きな温室があればいいなあ……笑)。

コメント

  1. N.vogelii苦手です。w なかなかまともな袋を付けてくれません。そろそろ上位かと思うんですが。。。大きな温室、是非に。その際にはお土産持参で。w ハイ。

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    1. そろそろ上位とは!もしかすると大きくなるにつれて袋がつきづらくなる種なのかも知れないですね。
      やっぱり温室は栽培家の夢ですねぇ……ツいてないことがあったとき宝くじ売り場を見かけると「もしや天啓では!」とこの年にして足が止まります、さすがに買いませんがw

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    2. 先日はコメントありがとうございました。

      N.vogelii 凄く美しいですね。 この濃い斑が最高です! 
      唇のストライプのコントラストも溜りません!
      草体の調子良いみたいですし、今後が愉しみですね。
      また面白い栽培品を見せて下さいね!

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    3. コメントありがとうございます!

      N.vogeliiは小さいうちから特徴的な袋をつけて楽しませてくれるのでありがたいです。
      まだまだ新参者ですがいつかは先達の方々のような植物を栽ることができるように、長く長く続けていきたいと思っています。なにかあればご教授いただけるとうれしいです。

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