Nepenthes glabrata #1

少し間が空いてしまいました……。東京も梅雨入りしましたが、ここのところ数日は晴れが続いています。空梅雨傾向ですかね。
N.glabrata ネペンテス・グラブラータです。
我が家のものはBorneo Exotics由来で間違いないと思います。本種はスラウェシ島1600~2100m地点に自生する高山性原種で、丸い袋にまだらな模様が繊細でかわいらしいネペンテスですが、あまり奇抜さがなく、安価で簡単に入手できるためか、あまり栽培家の記事に上がることの少ない種かも知れません。種小名はラテン語「glabellus 無毛の」に由来します。たしかに草体は実になめらかで、葉の出で立ちを見ればオリヅルランのようにも見える(かも……!)。
スマトラ、スラウェシ島原産のネペンテスはボルネオ島のものよりいくぶん成長が早いと言いますが、本種もご多分にもれず、月1枚以上の葉を律儀に展開してくれます。展開中の葉から次の新芽が立ち上がってくることもしばしばです。
蔓が長くのびるのも本種の特徴のひとつでしょう。ただ、あたりの鉢や茎に引っかかりやすく、何度か袋芽を落としてしまったことも……。

栽培に関して、通常の高山性の環境が維持できれば(しかしこれが難しいw)比較的容易だというふうに言われますが、耐暑性があまりないのかもしれない、という声も聞きます。暑くなると袋を付けにくくなるということもあるそうですが、我が家ではクーラーのすぐ隣ですので、たぶん大丈夫……。
一時期、乾かし気味で管理していたことで葉がやや小さくなってしまったのですが(対して袋が大きくなるということもなく……)、生水苔がよく育つようにしてから袋の大きさも増してきました。たしかに葉はさらさらとした質感で明らかにクチクラ層の薄い感じがしますので、あいまいな表現ですが、一般的なスマトラ系ネペンテス+αくらいの水やりで丁度いいのかもしれません。
まだまだ、まだまだ。頼りない草姿ですが、さらに大きなロワーピッチャーも見たいですし、アッパーは翼の発達した形で、そちらも面白いのでいつかこのブログで紹介できれば、と思います。

コメント

  1. グラブラータ、いいですね。ロアーのころころとした感じがアンプラリアとはまた違ったかわいらしさです。うちのも小さな株ですが、今のところ順調に推移してます。w 小型種かと思いきや、結構でかくなってるのもwebで散見します。あれはあれでアッパーもまた他にない袋でいいです。初めて見たのはアッパーの画像だったと思いますが、奇抜な袋じゃわい、と思った記憶があります。w

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    1. すっかり小型種だと思い込んでいたので、あらためて画像検索して驚きました! 大きなアッパーピッチャーは10cm以上にもなるのですね。 これは期待がふくらみますw
      >奇抜な袋じゃわい、と思った記憶
      栽培をはじめる前に漠然とネペンテスの画像を眺めていたときは、やはりinermis、jacquelineaeなど奇抜を通り越して宇宙的なデザインのものが印象に残りやすかったのでw 一周回ってきて本種の魅力に気付いた、といった感じです。アッパーになっても模様が抜けないのも良いところですね。

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