Nepenthes rajah #1

台風が近づいてきており、今日も途切れ途切れ横殴りのひどい雨が降りました。雨は鬱陶しいですが、お盆の一番暑い時期にこうして涼しくなるのはある意味ラッキーかもしれないとも思いますね。

N.rajah ネペンテス・ラジャ
ボルネオ・サバ州のキナバル山、トンブユコン山1500m~2650m地点に自生する高山性原種で、種小名が意味するとおり、ネペンテスの「王」とも言うべき大きくダイナミックなピッチャーをつけます。イギリスの植物学者Hugh Low氏が1856年に発見し(N.lowiiの種小名も彼に因んでいましたね)、翌年、同じく英のJoseph Dalton Hooker氏によって記載されました。絶滅危惧種であり、CITESのⅠ類に属し、輸出入は厳しく制限されているようです。

Y's exoticaさんから購入したもので、Thomas Alt cloneと呼ばれているMt.Kinaabalu産の由来の古いものだそうです。rajah=王、とは言うものの、まだまだ5cmくらいの小さな苗です。大きいN.rajahはいまの設備では維持できないので、いつか維持できる設備が用意できるころに大きな株になっていたらいいなあ、と。
とりあえず、最近3ヶ月くらいの推移を。

5月10日
6月10日
7月10日
8月10日
およそ1ヶ月ごとに同じ角度から写真を撮っているので、葉の展開スピードがわかると思います。およそ葉は1.5枚/1ヶ月のペースで展開しておりまして、他のこのサイズの高山性原種と比較して早めだと感じています。スマトラ系よりもやや早いくらい。着実に大きくなってくれますが、まだまだ葉はあの特徴的な盾葉になっていません。直径10cmを超えてこないとはっきりしてこないようですので、来年の同じ時期にそのくらいの大きさになっていたらいいなと。国内でも本種をすさまじい速度で育て上げる方もおりますが……。
袋はまだまだ何のこっちゃという感じですねw まさかボンネットの袋がつけられるなんて思いませんが、やはり大きな袋を手に持ってみたいものです。


コメント

  1. ラジャはネペンテス栽培者の憧れ、ですね。ですが栽培者を選ぶ、とも言えるかも知れません。
    いい感じに育ってますね。しばらくすると葉にたてすじが入るようになります。plateteはもうしばらく後、でしょう。うちの一番でかいのがやっと盾着かな? って感じです。蓋は全てボンネット型なのですが開くと反り返ってくるんですよね。それに負けないくらいに厚くなって形を留めたのが、ボンネット型、と見てます。
    脇芽が見えますね。摘んじゃった方がよかないでしょうか?w

    返信削除
    返信
    1. あの迫力ある袋には憧れますね!草体も大きくなりますが、一方でケースのなかで大きくなるのかという不安もあります。ただ、盾葉はやはりそれなりの大きさになってからでしょうか。本種は植え替えを相当嫌うらしいので、果たしてそこまで持っていけるか、壁は多いように思います……。
      ボンネット型の蓋を見ると確かにごわごわとしているというか、厚みを感じますね。そういうふうに見たことがなかったのですが、なるほど、納得です。

      脇目はばっちり摘みましたw

      削除

コメントを投稿