Heliamphora sp.'Angasima Tepui' #1

この間えらいめまいに苛まれまして、どうやら耳石が外れて三半規管に迷い込んでしまったために引き起こされたらしく、2,3日苦しみました。なんというか、ブラックのコーヒーにミルクを入れてちょっとかき混ぜたあのうずまき模様、視界があんな感じにぐにゃっとなるので、何もわからない始めのうちはびっくりして不安になるんですが、原因が耳石だとわかると気持ち楽になるような気がするんですよね(……なんの話だw)。

H.sp.'Angasima'
ベネズエラのAngasima Tepui、標高2200-2250mという限られた範囲に自生する、未記載の名もなきヘリアンフォラです。地図によると、Angasima TepuiはChimanta山塊の北部にあって、Akpan、Amuriに近いようですが、周辺に自生するH.pulchellaとは大きく異なる草姿をしています。まだ種として記載されるかわからないせいでしょうか、『Sarraceniaceae of South America』でも半ページほどの説明があるばかり……。
「H.heterodoxaを思い起こさせる種」と言われますが、こうして見るとたしかに似ていますね。前述の本によると、小さなネクタースプーン、黄緑色のピッチャー、そして直径1.5mにもなる群落を作るのがheterodoxaとの差異だと書いてありましたが、一方でそれ以外の部分はheterodoxaと同一だとも述べられています。

2014年1月8日
画質がめちゃくちゃ悪いですね……何で撮ったのかな……。昨年11月位に輸入し、到着したときは「ちゃんと成葉がある」と思ったのですが、非常に傷んだ状態でそのまま3ケ月くらい全く動き出しませんでした(というより、この生長点はついぞ動き始めることはありませんでした)。

11月20日現在
しかし、葉が枯れることはなかったのでどうにかなるかも、と一縷の望みにかけて世話を続けたところ、春ごろから基部よりいくつかの生長点が吹き出してきまして、少しずつではありますが形になってきたような気がします。こういうのを見ると強健種なのかな、という印象です。
現地では幅4cm、高さ30cmの細長くも大きいピッチャーになるようで、そこまで大きくはならないだろうにせよ、細長い草姿になりそうな気配がありますね。

コメント

  1. これはまたレアなものをお持ちで。w たまにFace bookで画像を見ることがあるくらいです。(それもかなり自慢げなw)
    おそらくこれも遠くなく種名が付きそうな気がします。わたしもいつか入手したいです。
    黙って見せられればH.heterodoxa、間違いないです。w

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    1. H.sp.'Akopan'が好きなのでそちらを入手したとき「ついでに」と加えたものですw ヨーロッパの栽培家の画像がたまにあるくらいでしょうか。向こうの栽培家は意外と完全室内栽培の人も多いようなので、栽培品の立派な出来栄えは気候の差だけじゃないのかも、とむしろ希望的に捉えようとしていますw
      あんまりコレといった特徴もない種のような気もしますので、どんな名前が付くのか楽しみですw

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  2. 画像のはAW由来でしょうか。AngasimaはⅠとⅡがあるようで、以前両方ともオランダから入れましたがⅠはAWと同じ個体でⅡはH. huberiだそうです。どちらもこれといった特徴も無いので札落ちしたら判別不能になりそうな品種です。。

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    1. 直接はチェコのCzplantsからですが、入手時に尋ねたところ元はAWのクローンだと聞きました。オランダに業者があるんですか!気になります。
      僕はまだまだ個体ごとに記憶、判別できるくらいの数しか栽培していないのですが、殊ヘリアンフォラについては増えてくるとやはり札落ちには気をつけなければいけないと思いますね……。今でもH.tateiの産地違いなどは植え替えの際本当に気をつけていますw

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    2. ARAFLORAという業者ですが、日本にはCZPを経由しないと送ってくれなかったと思います。以前はminorのaonda giantという普通のminorの倍以上巨大になる物やAWで見ないような品種がありましたが、今は大して種類は置いてないようです。チェコやドイツ、フランス辺りの業者のは大抵AWのクローンですね。AWはたまにしか品種が増えませんがBCPは実生が多いようなので、変わった個体は今後BCPから出るかもしれませんね。

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    3. たしかにARAFLORAはオランダでしたね、失念していました。Y'sさんの代行輸入でも全くノーマークでしたが、昔は変わった品種も扱っていたんですね。僕はてっきりあらゆるヘリアンフォラの大元はAWなんだろうと思っていたので、BCPから出ていたpurpurascensなどが実生で驚きました。そういえば今年は斑入りのもの(これはAWのheterodoxaのフラスコ苗から出たものらしいですが)もありましたし、BCPは他業者より比較的ヘリアンフォラに力を入れてる感じはありますね。来年以降も楽しみです。

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