Nepenthes eymae #1

N.eymae ネペンテス・エイマエ
スラウェシ島固有の、標高1000-2000m地点に自生する高山性ネペンテスです。種小名のeymaeは本種の発見者であるオランダの植物学者Pierro Joseph Eyma氏に因んで、倉田博士が1984年に記載しました(シノニムとして、eymaiやinfundibuliformisがあります)。Y's Exoticsさんから入手したものです。
新しく開いたばかりのピッチャー。まだ唇のストライプがはっきりわかります。個人的には袋の内壁に出る紫色のまだら模様が好きです。
BEとAWで販売されていたeymaeはのちにmaximaだと判明したそうで、うちのもたぶんmaximaなんだろうな、とは思いますw が、BEやAWのものがmaximaと判明したのは2012年で、これを買ったのは昨年のことなので、きっとeymaeの名で売られていたということは少なくともeymaeっぽいアッパーになったりはしないだろうかと期待。
……していたのですが、昨年の末ぐらいの代行輸入で「N.eymae(本物)」というのが出ていましたね。ならばこれはさしずめN.eymae(偽物)ということになるんでしょうかw
その代行輸入の説明文には、毛深いのが本物のeymaeの特徴、という主旨があったと思いますが、まあ、これも毛深いと言えば毛深いけれども……。『Field Guide to the Pitcher Plants of Sulawesi』にはmaximaとの相違点として'wine-glass like upper pitchers with characteristic lids, the bulbous form of its lower pitchers'とありまして、結局eymaeはロアーピッチャー自体もっとずんぐりしているものなんでしょう。
現在は15cmそこそこ。水苔とパーライトで植えてあります。アッパーに至るには1mと聞きますので、はたして何年先のことなのか、といった感じですね。今の温室では1mの長さも到底維持できないですし、卒業するか院進するかしたら引っ越すのでそのときに考えようというつもりです。うちの温室は生活空間にある、ということもあり加温設備はないため(夏冷やしてやる分、冬は頑張ってもらわねばw)、寒暖差が酷くて赤くなっているのかと思っていたのですが、どうもこの種だけが赤いのでもともとこういう色なのかもしれないです。

コメント

  1. EPのN.eymae持ってました。上位の物を挿したものらしく、30cm位でシャンパングラス、付きましたよ。グリーン一色で襟に若干のストライプが入る袋でした。はい。今はもうありません。外人さんの発音では「イエイマエ」だったような気がします。

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    1. 30cmでシャンパングラスでしたら理想的ですね、結局挿し木苗が欲しい種です。AWから再び出てるN.eymaeは本物じゃないかなぁと踏んでいます(最近スラウェシから続々新しい種がリリースされているので再び採取したんじゃないかと)が、こちらも今は在庫なしです……。
      外人さんの発音は綴り通りではないことが多くて難しいですね……w 

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