Nepenthes macrophylla AW #1

最近日差しも随分強くなってきたのを感じます。花粉も酷いらしく、僕自身は花粉症じゃないのですが、いつか発症してしまうんじゃないかと出掛けるたび何だか憂鬱になります。
今年は暖かくなったらウトリクラリアにちょっと手を広げていきたいなぁと思ったり思わなかったり……。

N.macrophylla ネペンテス・マクロフィラ 我が家の虎の子ネペンテスです。
ボルネオ島、サバ州トルスマディ山の標高2200-2642m地点に自生する高山性ネペンテスで、種小名はmacro=large、phylla=leafより、本種の大きな葉を指すようです。記載は1997年と比較的最近ですが、発見は十数年ほどさかのぼり、それまでedwardsiana subsp.macrophyllaと、N.edwardsianaの一種とされていたらしいのですが、適当な分類ですね……。自生地では昼30度、夜5度と非常に昼夜の寒暖差の激しい環境に置かれており、栽培の難しさと言われるものはそこから来るのでしょうか。ただ本種は日陰に目立って生育しているそうなので、もしかしたら昼も割合涼しいのでは、と考えたりもします。この個体はドイツのWistubaより導入したものです。
最新のピッチャーでようやく唇の凹凸が浮き出てきたような。2cmくらいの壷なのでまだまだですが。

2014年5月24日
鉢のサイズが6cmなので、入手時は2cm強ほどでした。

2015年3月8日
現在4cm少し、と大きくなってくれてはいるようです。夏と冬を両方とも経験したので、この繰り返しでこのまま育ってくれればいいのですが、まぁそんなこともないだろうな、と何処かで思っている自分もいますw

僕自身、N.macrophyllaは格好良くて好きな種類なので、幾つか栽培しておりまして(保険のつもりでもあったり)、こちらは昨年の暮れごろにBestCarnivorousPlantsから入手した個体です。
2015年3月08日
入手からちょうど月に1枚ずつ葉を展開して、我が家で四枚めの葉を展開し終えたところです。AWの個体は導入時2芽立ちであったので、小さい米粒サイズのほうを切って水苔の塊に突っ込んで置いたところ運良く根付きまして、そちらが良いスピードで生長しているので、このBCPの個体もそれに合わせて水苔とパーライトに植えています。その甲斐あってかやや大きくなってきたような……(左側のやや小さめの葉が導入時のサイズです)。ベテランの方々も苦戦している種を、正直、自分に育てられるとは微塵も思わないのですが、せめて小さくとも襟の尖った袋を手元で再現したいなと思いつつ栽培しています。

コメント

  1. ん~、いいですねぇ。N.macropylla。sarfaceさんがWistubaのは違うようだと仰ってますので、欲しいな、と思ってます。今年買おうかとも。w うちのもひとつありますが、あまり変わり映えしなくて2年経ってます。jump leafよ早く来いと。

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    1. wistubaには黄と赤の2種類あるらしいですね。チェコが実生のものを販売していたり、と市場に出回るものに意外とバラエティがあるような気がします。うちのはまだ何色かよくわからないですが、赤くなりそうな雰囲気です。
      jump leafは植物の気分次第ですね……うちの環境だとじわじわとでも育ってくれれば御の字ですw

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  2. ちょっとお聞きしたいのですが,このAWのマクロは襟が赤くなるタイプのクローン1でしょうか?それとも黄色くなる個体のクローン2でしょうか?

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    1. two plants of diff. clones として輸入したものなんですが、現在二苗ともほぼ同じサイズの赤襟の小苗で、どちらのクローンか判別出来ずにいます、すみませんm(_ _)m この記事の個体は当初他方に比べて色付きが悪く、黄色系かなと思っていたのですが、最新の袋は赤くなってますます判らず……。もう一段階襟が広くなったら判別が付くのかなと思っています(http://coloradocarnivorousplantsociety.com/N_macrophylla_Gunung_Trus_Madi_macrophylla_x_lowii.htm)。

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    2. 個人的にこのtwo plants of diff. clones の方が赤より好きです(山田様はこの黄色の個体はあまり好きではないらしいですがw涙型のもの、あれこそがマクロだ!という認識でしたw)。
      この手の黄色くなる個体は標高が高いところでしか見られないタイプらしいですが、いいですね。
      過去にBEが販売したもので同様に黄色になる個体があるようですが、今となっては入手は難しいので現状ではAWってことになりますかね。

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    3. 僕も黄色系の、とりわけ中苗ぐらいの端正な形の袋が一番好みです。surfaceさんの2010年のマクロの記事にノックアウトされましたw 
      Mountain Weather Forecastsにちょうどマクロの自生地の上限2642m地点の気温が記録されているのですが、一日を通して12,3℃と寒いようなので、そのあたりに自生する黄色系のほうが栽培も難しいんでしょうかね。
      BEやEPがあまり原種を出さない以上、マクロのみならず多くの原種はAW頼みですね。しかしAW苗も国内の評判ほど悪いものではないと個人的には思っていますw

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