Heliamphora chimantensis #1

H.chimantensis ヘリアンフォラ・チマンテンシス
Acacera Tepui, Chimanta Tepuiの一部(テプイ調査がまだあまり進められていないのでまだもう少し自生地が広がりうるらしいです)に自生するヘリアンフォラで、種小名は言うまでもなくChimantaに由来するものです。本種は2002年にWistuba, Carow, Harbarthらによって記載されたのですが、多くのヘリアンフォラが自生するChimanta山塊で発見された種でありながら、そこから300km以上離れたCerro Duida, Cerro Huachamacari等に自生するH.tateiやH.neblinaeと近縁である、という点で非常に驚くべき発見であったようです。

大きく開いたピッチャー開口部と、真上に向かって伸びるネクタースプーンが特徴でしょうか。このどこかさっぱりした感じが個人的に好きな種類です。

全然写真で記録をとってなかったのですが……。
2014年6月10日
これはAWから入手したもので輸入後1年弱くらいだったと思います。一応成葉にはなっているものの、なかなかサイズアップしない時期が続きました。

本日、2015年4月12日
ここ数枚の葉から割合スムーズな生長を見せてくれるようになりました。こうして見ると、確かにH.tateiに近い雰囲気はあるような気もします。『Sarraceniaceae of South America』によるとピッチャーは50cmにもなるとか(本当か?)。

俯瞰
さすがにそこまで大きなピッチャーは現実的ではないのですが、自生地の画像を見ると隙間なく密生した様が非常に印象的な種なので(その群生は直径5mほどにもなるそうです)、どんどん新しい芽を吹いて隙間なくピッチャーを並べてほしい種類です。

コメント

  1. このH.chimantensisも栽培品と、「ヘリアン本」に載ってるのは違うなぁ、と以前から思っているのですが。ヘリアン本のはネクタースプーンがウサギの耳のように直立して前方に巻き込む、というイメージでして開口部もすぽんと上方に抜けるイメージです。成葉でもステージがあってもうっと巨大化すると変わってくるのかも知れないです。あ、うちのもAKIGOさんのと全く同じです。寒さが苦手なのか、この冬の葉は極端に小さくなってました。ネクターの班は面白いと思います。

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    1. コメントの返信が遅くなってしまい大変申し訳ありませんm(_ _)m

      たしかに栽培品と現地のものは大分違いますね。栽培品のピッチャーは開口部が広がり内側がやや反りかえる感じがありますが、やっぱりネクタースプーンの差異が大きいですね。開花株の画像を見てもあまりそれに変化はないのでそういう個体なんでしょうか。とはいえ、ヘリアンフォラは開花後でもサイズアップするので仰る通り巨大化すると葉が硬くなってヘリアン本に近くなるんじゃないかなと思っています(実現可能かどうかは別にしてw)

      気難しいヘリアンフォラは暑さだけでなく寒さにも弱いのかと思う時があります……w 環境の変化自体に敏感なんでしょうか。

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