Nepenthes jacquelineae #2

梅雨明けから八月の半ばまで息をするのも億劫になるくらい暑くじめじめとした日が続きましたが、ここ数日は天気が崩れたせいもあって、やや過ごしやすい日が続いています。このまま涼しくなってくれると良いのですが。

N.jacquelineae ネペンテス・ジャクリネアエ
本種の前回の記録が2014年8月18日なのでちょうど一年ぶりになります。去年の夏からもう一年も経ったことにびっくりです。植物の成長を見ている分には、一ヶ月に葉が一枚なんて遅すぎる!と思うわけですが、カレンダーの進み自体は早く感じるようになった気がします。

以前記事にしたときは下のようなピッチャーだったので多少はジャクリネアエらしくなってきたかな、と思っています。このときは近縁のN.jambanの幼苗に良く似ていますね。

開きたての袋。色づく前から蓋が開き始めるようです。側面にややまだらな模様が浮かび上がっているのが見て取れます。
開いてからしばらくはこのようにオレンジっぽい印象で、襟や筒が非常につやつやしています。株が充実してくればさらに襟が大きく広がるようになるはずです。

やはり広がった襟を収めるために前から撮った写真が多いためか知らなかったのですが、本種のロワーは後方にでっぱってずんぐりとしているんですね。襟の発達に反比例して袋筒は細く、尻すぼみになっていくのでは、と考えていますが、果たして。

2014/8/17

2014/8/26
一年で多少は大きくなってくれたようですが、しかし、この手のスマトラ島産のネペンテスにしては思うようには行かない印象があります。近縁の中では冷涼多湿を保たなければ上手く育たないらしく、うちでも温室のなるべく涼しいところ、加えて換気口から離れたところに置いてあります。そこまで意識する必要はないのかもしれないですが、ネペンテスの調子は一度落ちると、復調させるのに一難、サイズアップにまた一難、というイメージがあるのでなるべく不安要素は取り除いておきたいです。

コメント

  1. 以前は普通に入手できたが、現在の入手は困難。というものがネペンテスにもよくありまして、以前のN.jacquelineaeの記事で3色あるはず、とお伝えしましたが、以前はグリーンの物は入手できました。しかし、非常に高価であった記憶です。前も言いましたが3色並べてみたいです。
    これははやりほぼ水平に広がった襟が醍醐味だと思います。うちのはまだまだです。w

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    1. 僕はN.inermisやN.dubiaといった原種が特に好きなので同じ黄色一色のN.jacquelineaeはやはりいいなぁと思います。ただ原種のフラスコ苗が入手不可になるとはふつう思いませんよね、高価だったとなるとやはり安くなるのを待ちたくなります……(AWは最初150ユーロだったものも次第に安くしますし。H.minor var.pilosaがそろそろ下がらないかなぁ、と待っているのですが…w)。
      うちのはこの夏の猛暑のせいか最新の葉はサイズがやや小さくなってしまいました。スマトラ系のネペンテスは葉の展開自体は比較的早いのですが、結果を出すにはやはり数年、ボルネオ系と変わらないくらいの年月が必要なんじゃないかと最近思います…。

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