Utricularia longeciliata

受験シーズンのせいか、最近このブログに「センター試験 マークミス 不安」とかで検索して来訪する人がそこそこいます。といっても、まさか検索結果上のほうに表示されるわけではなく10数ページ目なのですが、むしろそこまでページを見るくらい不安なひとが謎植物のブログに迷い込んでいるのかと思うと一層申し訳ない気持ちが募ります……w 受験シーズンはとっくに大学生になった僕にとっても無関係ではなく、家庭教師で教えた生徒がいいところに行ってくれるとその分+αで懐が潤うので、なんとか頑張って欲しいものです。

U.longeciliata
ブラジルやコロンビア、ベネズエラの標高1400mほど、TepuiやGran Sabanaに自生する種のようで、種小名はlong-ciliataということでしょうか。H.ciliataの繊毛と同じようにこの蕾の段階での毛が由来だと思われます。基本的にスペースの関係でうちにはウトリクラリアはあまりないのですが、こういったギアナ高地関係のものはテプイへの憧れからやや優先的に入手しています。
これはドイツのChristian Klein氏のところから一昨年入手したものです。今年から急にリストから消えてしまったのは何故でしょうか。もしかして意外な人気種なのか。

これはまだ蕾ですが、この種が面白いのはこの段階だと思うのです(花はいたって普通の真っ黄色です)。棘が生えた蕾はウトリクラリアのなかでもとりわけ特殊で、わずか3,4ミリという小ささですが、非常に興味深い形をしています。

なんだかハエトリソウにも似ていて今にも噛みついてきそうな雰囲気がありませんかねw

入手後ずっと葉が枯れるでも増えるでもなく、ヘリアンフォラの鉢の隙間に忘れられたまま半ば放置での現状維持が続いていたのですが、開花とともに周りに新しい葉を伸ばし始めました。その代わり、元からあった芽はやや黄ばみかけています。世代交代?なのでしょうか。ネットや本で見る限り、本種はほかのウトリのように鉢に広がっていくのではなく、どちらかというとゲンリセアのように密集した状態で生育する種のようで、増やすのが容易くはなさそうな気がします。
CKのリストから消えたのが一時的なものでないなら、あとはBCPから種子を買って栽培するほかないので今ある株を何とか大事にせねば、と思っています。

コメント

  1. U.longeciliataとはこれまたマニアックな。見たこと無いです。欲しいリストには挙がってますが。w なるほどつぼみの状態が鑑賞価値があるとは! さすが目の付け所が違いまする。w
    国内開花例はほとんど無いと思いますよ。

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    1. Redfernの本をいろいろ探しましたが1枚の写真もなく、僕自身どこで知ったのか記憶にない種です。CKのリストで見つけたときは「おっ」と思ったものです。
      高々3,4mmと極小なので大層に「観賞価値がある」と言ってしまってもよいのだろうか、と思ってしまいますw が、この萼片は食虫植物が好きな人なら琴線にふれるのでは、と思います。
      >国内開花例
      小さい上に暑さにも弱そうなウトリを育てようという人がそもそもいないかもしれないですねw

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  2. あ!これ欲しいんですよね~(*^^*)
    自分は個人輸入はしていないのでなかなか出会いません。

    高校生の時だったか、開花した株を集会で観たことがありますよ。やはり蕾が魅力的ですよね。
    でも、ウトリクラリアはなかなか流行らないのが難点です。

    是非、増殖されることを期待しております。

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    1. 去年一回だけY'sさんの特別分譲に出ていましたね。すぐに売れていたようなので、意外と狙っている人がいるのかも、と思いました。

      関西にはウトリクラリアで有名な方がいらっしゃいますよね!
      僕はウトリも好きですが、食虫植物として面白いかと言うと、まぁ補虫嚢は見えないですからね……w

      増殖、できたらよいのですが……。

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