Heliamphora sp.Venamo x minor var.pilosa

昨日は世界らん展日本大賞の内覧会に行ってきました。毎年行っていますが、毎年大満足です。展示はもちろん、今年の海外業者のラインナップは蘭のみならず幅広くなっていて(ネペンとかレカノとか)個人的に楽しかったです。内覧会のレポートをらん展初日にアップするのは気が引けるのでまた後日記事を書きたいと思います。

Heliamphora sp.Venamo x minor var.pilosa
昨年のちょうど今頃にWistubaより販売された交配種です。当時、6種類の新交配種が販売され、いずれもクローン苗主流のヘリアンフォラでは珍しい実生個体だったので6種とも欲しかったのですが、世界らん展と重なり財布がさみしい時期だったので、その中から二つを入手(結局、秋に在庫が残っていたものを新たに買いましたw)。このH.sp.Venamo x minor v.pilosaは早々に売り切れたため、僕の選択眼は正しかったかもしれないです。いちばん高かったため見送ったH.purpurascens big x ionasi もすぐに売れてしまったようで、今になって「あれは見ごたえのあるヘリアンになったのでは」との後悔が募っていますw

種子親のH.sp.VenamoというのはCerro Venamoに自生する未記載のヘリアンフォラらしいのですが、どうやら結局のところH.collinaのようで、海外ではすでにH.collina(Venamo)という呼ばれ方をしています。花粉親のH.minor v.pilosaは有名(?)な剛毛が全体に生えるH.minorですが、とっても高い上に大抵すぐにSold out、滅多に在庫が補充されず、いまだ入手叶わずの品種です。
H.minor v.pilosaが片親だとやはり剛毛を期待してしまうのですが、ピッチャー内部は以外にも特徴が出ているように感じます。なめらかなH.collinaのそれとは違う、どちらかというとH.ionasiっぽさもある太い毛はminor v.pilosaの血が出ているといってもいいんじゃないだろうかと思います。ネクタースプーンはやや小さめで、先がとがって下を向いています。

ピッチャー外部の剛毛はなかなか遺伝しないようですね。全体に細かい毛が生えていて、手にもつと多少の毛深さは感じるものの、写真に写るほどではない、といった具合です。FBで本種をアップしている人もおりまして、いわく「調子がいいと毛が出る」のだとか。この辺りは実生なので個体によっても違いそうです。

2016/2/12
昨年4月に入手したときは幼葉のみでしたが、そこは交配種ゆえ、原種に比べ幾分スムーズに大きくなってくれたように思います。いくらか株別れもしているようで、すでに手に入らなくなってしまった品種なのでバックアップ・増殖に努めたいものです。

さて、明日は町田でドロセラ展、たのしみです!

コメント

  1. おー、これはお高いやつですね。私は買わなかったのですが。。どうもヘリアンフォラの交配、交雑はいまいち特徴が掴みづらい気がしています。sp VenamoはH.collinaですか。私が買ったsp venamo x purpurascensは高井戸でお見せした通り何の特徴もないヘリアンフォラでした。w
    ところでダンナ、var. pilosaありますぜ。ww 多分増えそうなヨカンが。w

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    1. これ、40eだと思っていました。高い割には、な気もしますが、実生というのもプラスかな、と好意的にとらえるようにしていますw これまでヘリアンの交配種は栽培難易度が下がる、というのがほぼその価値だったような印象がありますが、最近観賞価値を求めて交配している人もいるようで、今後に期待!……ですかね。
      販売間もないsp.Venamo x purpurascensの成葉を9月の高井戸集会で見られたというのがもう驚きでした。purpurascensがbigらしいので大器晩成なのでは、という気もします。

      なんと、すでにvar.pilosa入手しておられましたか!しかも増えそうだとは……!しかし、だからと言って「増えたら分けてください」などと軽々しく言える種ではありません……!

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  2. こんにちは!
    ヘリアンは未知の領域です。手を出すと間違いなく財布が破産するだろうと我慢の連続ですが... 美しいですねww

    ブログの形式が変わってスマホからは観覧しにくかったのですが改善されたようですね!

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    1. ネクタースプーンに日が当たると、ガラス細工のようで美しいです!うちで増えたものなどお送りしますよ。グリーンハンドのタメさんであればすぐに立派にできるかと。

      僕がスマホで自分のブログを見ないのでなかなか気づきませんでした(何かあればぜひ知らせてください)。最近、ふいにアクセスして見づらさにびっくり!あわてて修正した次第ですw パソコンのほうのレイアウトもやや重いので変えようか悩んでます……。

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    2. こんばんは!
      なんと!?その時はよろしくお願いいたします(*^^*)
      こちらも気になる物があればいつでもお声かけ下さい。一人で維持するのはなんとも不安なものです。

      自分はブログの更新も楽しみですが、Facebookの更新も楽しみにしています!

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    3. こちらこそ、その時はよろしくお願いします。

      あ、そういえば全然Facebookの更新してないですね。近いうちに……!

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  3. さすが生育が良いですね。交配実生シリーズは一通り全部入れてみましたが今の所どれもこれといった特徴は無いですね(汗
    キャップが大きい品種同士とか特徴をさらに派手にする交配とかでもない限りぱっとしない物が増えるでしょうね。
    なので自分の中では形よりどれだけ大型になるかというのが交配種を選ぶ基準にもなっているので、H. purpurascens (big) x ionasi (Red Giant) には期待してます。
    同じくAWから以前入れたH.minor v.pilosaは剛毛どころか毛もろくに生えません(汗
    かなり環境良くして作り込まないと自生地の様にはいかないのかもしれません。

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    1. 一通り入れましたか!!羨ましい限りです。しかし、AW氏ももう少しminor var.pilosaの特徴が出てくれることを期待したのではないでしょうかね……。
      Big x Giantと謳っているからにはサイズ的には期待大だと思いますね。片親のH.ionasi Red GiantをFacebookのほうで見ましたが(確かIndoorhouseというページです)、毛も太く葉も肉厚で魅力的だったので良い血を引いていそうです。そういえば最近purpurascens big x ionasi Red Giantの在庫が補充されていましたね。自分も入手しようかとかなり悩んでます(しかし2月は展覧会続きで懐が寒いですw)。何だかんだ言ってもH.ionasiの血が入ると葉脈が赤く浮き出て見ごたえのあるものになりそうです。

      ヘリアンフォラの特徴を引き出すのは栽培・維持からまた一歩先の苦労がありますよね…。うちでは維持・増殖の容易いH.pulchellaがいまだに海外栽培家のように大口でネクタースプーンが沈み込んだ形にできず、ずっと気がかりです。

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