熱帯ドロセラの開花 / ロンドン

おひさしぶりです。実は先月下旬から一週間ちょい、ロンドンに行っていたため、およそ二週間ぶりの更新になってしまいました。ロンドンは寒かった!記事の後半に若干写真を載せました。

 春が近づいてきたのを察知したのか、ちょうどタイミングよく2種のドロセラが開花したため、記録しておきます(といっても、初花は2月頭ですが……)
Drosera darwinensis

開花したのはD.darwinensisとD.falconeriでして、一応2,3個花をすり合わせて受粉を試みたところ、どうやらすべて結実した様子でした。熱帯ドロセラの花の数は凄く、一花茎に50はありそうなのを見ると、どうにもこれらを受粉するのは面倒に思えてきて結局2,3日分しかやっていないのですが、結実したものだけは一応蒔いてみようかと。

草体は下のような感じです。この冬は水槽内温度が15度を切ることもままあって、やばいかなーやばくなりそうだったら何とかしようと思っていたのですが、意外とやばくはならなかったようで一安心。ワラジムシみたいな捕中葉がなんだかかわいくて好きな種です。

お相手のD.falconeriの花。D.falconeriは奇妙な見た目をしているほうだと思うのですが、意外?にも花はピンクで可憐です。
D.falconeriの草体。2号の鉢からちょっとはみ出てるので6㎝ちょいくらい?


 その他のPetiolaris complex droseraの近況です。
D.lanata(にしては大きい?交雑?)、最近下から子株を吹いてきました。

D.petiolaris、これも子株が出てきたもの。


 これD.lanataとしてBCPから入手したものですが、うーん、D.broomensisにしか見えない……。
同じ銀葉タイプのD.ordensis very wide leaves。これはふわふわしててかわいい。
 
どうでもいい話ですが僕が一番好きなのがこのD.fulvaです。グリーンにちょっとピンクっぽい感じが良い。
熱帯ドロセラはこの冬気温的にすこし無理させてしまったように思うので、これからの季節、しっかりと太陽に当ててやりたいと思います。

さて冒頭にも書いたのですが、8日間ロンドンに行っておりました。ロンドンは個人的に思い入れのある場所というか、高校生のとき1ヶ月ほどホームステイして現地の学校に通っていた時期があって、それはそれは大変でとても辛かった記憶がありますw 英語はとっさに出てこないし、バスは満足に乗れないし、ご飯はまずいし。
しかし、それでも嫌なことばかりではなく、だんだん勝手がわかるようになって、休日にあちこち回ったのはいい思い出でした。そこでこの冬にもう一度イギリスに行こうと思い立ち、友人とロンドン(と帰りにちょっとパリ)に滞在してきたのでした。

滞在したのはラッセルスクエアの近く。高校生の時とは違い、案内してくれる人もホストファミリーもいないのですが、当時よりは英語がわかるためか、不思議と不安感よりも「また来られた」という感動のほうが大きかった。高校生だったとき、言葉の通じない不安感がどれほど重かったのかを改めて思いましたね。

イギリスに来たら外せないと思うのが、この大英博物館と自然史博物館。大英帝国が世界中から強奪したお宝をたくさん展示しています。
以前来たときは世界史をちょっと勉強していくのが楽しむ材料だと思ったので、今回はばっちり本を読みこんで行ってきました。たくさん写真を撮ったのですが、もしかしたらこのブログを読んでいる方のいずれかがここにいつか行くかもしれないので、そのときの楽しみのためにあえて載せないでおきますw
イギリスでは少しお酒と楽譜をたくさん買って帰りました。当たり前ですが、楽譜はどこの国で書かれていても同じ様式……!ちなみにご飯がまずいことで有名なイギリスですが、ちゃんと気を抜かないでいれば大丈夫(逆にちょっと気を抜くととんでもないものを食べる羽目になりました……)。

帰りにパリ。パリはノートルダムにどうしても行きたかった。高校生の時も帰りにパリちょっとだけ寄ってここに来たのでした。昨年テロがあったためか軍人が銃を持って辺りを警備していました。ものものしい。
このステンドグラスが好きなんですよね。
パリはあまり治安がよくなくて、毎日のようにジプシーやらがアンケートを装って囲ってきたり、パリジャンにカモられそうになるので話しかけてくる人はすべて無視しなければなりませんw

さて、一週間も旅行に行ってて植物は大丈夫なのか、という声が聞こえてきそうですが、意外や意外、特に問題ありませんでした。室内はカーテンを閉め切って加湿器とLEDで乾燥対策、屋外は腰水栽培できるものだけなので、すこし深くしておくだけで大丈夫でした。何だかんだ言っても、これぐらいの身軽さは必要だなぁ、と思った次第です。

コメント

  1. ヨーロッパ旅行一週間とは楽しかったでしょうね。
    EUには崩壊する前に一度行ってみたかったですが…休みが取れません。

    熱ドロいい感じですね~。
    ダーウィネンシスとファルコネリとオルデンシスは開花も結実もしやすいので実生向きです。
    ですがいつの間にか弾けて落ちてしまうのでタイミングが掴みづらいです。

    実はといわなくてもペティオラリス類は同種でも国内外で出回っているものの見た目がことごとく違います。恐らく実生からのフラスコ苗がメインなのでそのせいなのでしょうね。
    あまり気にせずとりあえず集めるしかなさそうです。
    ラナタとケネアリー辺りは特に変なのが混じっていて中々不明です。

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    1. 鹿児さん、本日誕生日だったんですね、おめでとうございまず!

      たのしかったです!
      6月のイギリスの国民投票次第でしょうね……。ヨーロッパはこれからもっともっと治安が悪くなっていくでしょうね。

      最近膨らんできて今にもはじけそうではじけない状態が続いています。
      落ちたらそれはそれで大変ですよね、早めに摘んじゃおうかな……いや、でも未熟だったら……と逡巡してます……。

      自生地画像ならまだしも、海外の栽培品と違う見た目のものも少なくなく(もちろん、別種というほどではないですが)、個体差の激しい種類なんだと実感しています。豪州蘭なども見た目にばらつきがある種もかなりあって、個体差が激しいのはオーストラリアの土地柄なのかなぁという印象さえあります。ラナタやダーウィネンシスあたりは色違いくらいの差しか僕にはわかりません……。

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  2. こんにちは!
    ロンドンに行かれていたんですね!
    綺麗な写真で現地の雰囲気が伝わってきます。
    ステンドグラスは本当に綺麗ですね!
    そのうちウイスキー飲みにスコットランドに行ってみたいような気も最近します(笑)
    熱帯ドロセラ、実はまだ知識が無いんですが、D.fulvaの色のコントラストはとても映えますね!
    交配種も面白い結果が出るといいですね!

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    1. こんにちは!
      返信がたいへん遅れてしまい申し訳ありませんm(_ _)m

      イギリスでスコッチを買い、パリでワインを買い、乗り継ぎのフランクフルトでビールを買う、というこの上なくベタな買い物をしてしまいましたw まだ開けてませんが楽しみです。

      僕も熱帯ドロセラはあんまりわからないままぼちぼち栽培してきましたが、葉の展開がとてもスピーディで楽しい植物です…!

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  3. トロピカルドロセラに使用している白い砂はとても綺麗ですね
    これは珪砂?

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    1. ありがとうございますm(_ _)m
      盆栽用の「化粧砂」とだけ書かれて販売されてていたものですが、寒水石のような印象を受けます。

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