Nepenthes x trusmadiensis clone 1 #1 / N.hamata #3 / N.dubia #1

しばらく栽培記録を書いている時間がなかったのですが、ようやく夏になり時間的にもかなり余裕ができました(ほんとは院試があるけど……)。これからたくさん記事を書きたい!という思いにあふれています……! そういえばもう古いニュースかもしれませんが、イギリスのEU離脱決定しましたね。旅行やら留学やらで意外と個人的に関わりがあった国だったのでかなりびっくりしました。

N.x trusmadiensis clone 1
N.x trusmadiensisは、N.lowiiとN.macrophyllaを親に持つTrus Madi山に固有の自然交雑種でありますが、あまりに高い知名度の本種の説明を加える必要もないでしょうかね……。うちにあるのはBorneo Exoticsのclone1というものでして、3年以上前からあったものなのですが、葉を新しく展開するたびに前のものより少しいい袋をつけてくれるので、次を待とう次を待とうと思っているうちにだいぶ経っていました。写真をよくご覧になっている方であれば、実はいろいろな植物の栽培記録の背後に映り込んでいたのに気づかれたかもしれませんw
トラスマさまは横から見てもうつくしい……w
やっぱりこのつやつやした襟がきれいですよね。上の写真でも確認できますが、N.lowiiの血があらわれてるため蓋裏には何本か毛が生えています。
3年ぐらい前?までは普通にあちこちで販売されていた本種のBEクローンですが、最近はとんと販売されているのを見かけなくなりました。BEからはclone1とclone2が出ていて、1が赤い?とか何とかでclone1のみを買ったのですが、これほど再販がないとclone2のほうも買っておけばよかったなぁと後悔してしまいます。ただ、本種は環境によって色がだいぶ違うような印象もあるのでどうなることやら、ですが、いまのところかなり自分好みの色合いで満足していますw
これがもう少し小さい時についていたピッチャーです。赤い(画質が悪い)。

2016年7月3日
一枚の葉はおよそ20数センチ、リーフスパンは50㎝近くになって温室の中にどっしりと居座っています。葉が展開するたびもうそろそろ入らない、と思うのですが、トラスマさまはほかのネペンテスをぐいぐい押しのけて展開するので不思議と収まっています。
大型のネペンテスは普通の家庭で栽培する場合やはり場所の問題がついて回るものでして、僕は最近Karnivoren in Kulturのサイトにあるテラリウムっぽい温室(→ ttp://www.karnivoren-in-kultur.de/Kultur/Fotos_Nepenthes.html)の在り方に凄くあこがれています……。そこそこ見ごたえのあるサイズを揃えつつもテラリウム栽培である程度の放任ができる感じ……。やっぱり今年イギリスに行って感じたのですが、一、二週間ぐらいの旅行はやっぱり行きたいな、と。とりあえず今はオーストラリアに行っていろんな自生地が見たい……。
 
N.hamata BE clone
こちらは何度か登場しているN.hamata BE cloneです。
じわじわと大きくなっていたのですが、ここ数か月で急に徒長し始めまして(手前の蔓です)、アッパーピッチャーがつくかも、と期待しているのですが、付く気配がありません。何かに蔓が巻き付くように仕向けられたらいいのですが……。伸びてくると大変なので一度アッパーを見れたら切りたいのですが、脇芽もまだ……。
 
N.hamata clone 2
 こちらはWistubaのclone2です。赤みの強いきれいなピッチャーです。手触りがBEのものと違ってふわふわとしており、幾分毛深めの印象。
 
うちに来たとき、2014年4月、およそ4cm
 
 昨年、2015年6月、およそ10㎝

現在、2016年7月、およそ20㎝
わりと順調なほう……?はじめは6cmメッシュ鉢に砂利系で植えてありましたが、現在は10㎝のプラ鉢に生水苔植えです。通気性は劣るものの、一年ごとのサイズアップの画像からもうかがえるように、有機性の土壌のほうが育ちがだいぶ良いような印象があります。
 
 N.dubia
こちらは正真正銘アッパーピッチャーが付きました。N.inermisよりも早いとは思いもしませんでした。肝心のN.inermisは以前からからにしてしまってから養生中です……。
N.inermisとN.dubia、一般的には近縁でよく似ていると言われており、たしかにピッチャー自体は似ているのですが、幼苗時の草姿は全く異なり、N.inermisはロゼット型ですが、N.dubiaは幼苗のうちから葉ごとの間隔が広く上へ上へと伸びてゆくなどの違いがあります。本種のほうが早めに徒長しアッパーピッチャーがついたのはそういった事情が関係しているように思います。

次はヘリアンの記事を書きます……!(宣言)

コメント

  1. どの株も状態が良くスバラシイですね(^^ )

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    1. ありがとうございますm(_ _)m
      いずれも丈夫な品種でありがたいことです。

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  2. 毎度のことですがどうすればその個体数をワーディアンに収めることが出来るのでしょうか?
    我が家は鉢が大きいからトランカータ二つでいっぱいいっぱいです。

    春~秋は屋外に出してしまうので良いのですが一夏越える度に大きくなるので困り者です。

    色んな意味でハイセンスですね( ≧∀≦)ノ

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    1. 僕も不思議なんですが、なんとか押し合い圧し合い収まってますね……w あっ、あと我が家は窓際にワーディアンをふたつ置いてますよ。南側が一面ガラスなのでそこに並べてあります。

      ネペンは一般家庭ではなかなか扱いづらい植物ですよね。本当は屋外温室がないのにたくさんコレクションしていい類のものではないような気もします。

      >色んな意味でハイセンスですね( ≧∀≦)ノ
      ありがとうございます(?)w

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  3. やはり高地性ネペンだと生ミズゴケには他の用土は敵いませんね。
    食虫植物は根から酸化物質をかなり出すのでミズゴケがそれを上手く代謝してくれているのかもしれないですね。

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    1. 水苔も蒸散しているので土壌水分のバランスとか、周辺湿度とか、植物との相乗効果があるのかもしれないですね。施肥すると水苔がやられてしまうのを除けば、一番手っ取り早くて間違いがない用土です。

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  4. こんにちは!
    どの種類も非常に元気よく育っていて、流石の生育っぷりですね!
    高地性ネペン、トラスマさんやハマタにはとても興味があるんですが、
    中々踏み出すだけの勇気が出ずにいます(笑)

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    1. ありがとうございます…!でもどちらも基本的な高山ネペンの栽培方法でよく育ってくれるので意外と教科書的な品種かもしれません。
      ハマタなどは小さいうちから牙がしっかり出てて面白いのでおススメです!ハマタから高山ネペンを始めてもよいかも、ですw

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  5. ippai_attena192016年7月5日 11:15

    うちにはclone2が2本あります。増えたら交換しませんこと?w

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    1. おお、渡りに船のお申し出ありがとうございます!その時になりましたらよろしくお願いします…!

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