H.nutans Mt.Roraima
本種はRoraima山、Maringma、Yuruani、Kukenamの各テプイの標高2000-2700m地点に自生するヘリアンフォラで、種小名はラテン語nutus=nodding、俯いた花を咲かせることに由来するそうです。Robert SchomburgkのRoraima山での探検時に発見された初めてのヘリアンフォラで、当時はS.minorに似た興味深い植物だと記録されています。幼葉などは確かにS.minorそのものですね。
本種は良く知られ、草姿もヘリアンフォラらしいヘリアンフォラといった雰囲気ですが、そのせいか見るからにH.nutansじゃないものもH.nutansと紹介されているのを見かけます(昨年か一昨年に楽天市場でどうみても違うものをH.nutansとして売っていましたし)。まぁ、マニアでない人からすればヘリアンフォラといえばH.minorかH.nutansなのかもしれませんね……。ちなみにH.nutansといえば京都府立植物園の立派なものが有名かと思いますが、あれはオックスフォードから来たH.nutans Giant (nutans x glabra)で、厳密にいえばH.nutansではないようです。
比較的ネクタースプーンからの蜜の分泌が多い品種なのか、においがやや強い気がします。古い葉は生臭く、なんというか、波打ち際の海草に近いような臭い……。
葉の内側に生える毛はやや黄色みがかっていて光を受けると金色に輝いて美しいです。
現在11cmくらい、産地によって差があるものの、基本的に最大で高さ18cm、開口部7cmほどになるようで、この1.5倍を目指していきたいものです。
H.nutans Yuruani Tepui
こちらは今年の春にWistubaより輸入したYuruani Tepuiのもので、これは他の産地のものとは違って、くびれの強いずんぐりとした小型の草姿になるらしく、今後が楽しみです。が、現在葉長2.5-3.0cmほど。Mt.Roraimaが幼葉の葉長約6cmで成葉を出し始めたことと、幼苗のうちはなかなかサイズアップしないことを鑑みるに、長い道のりになりそうです。
本種はRoraima山、Maringma、Yuruani、Kukenamの各テプイの標高2000-2700m地点に自生するヘリアンフォラで、種小名はラテン語nutus=nodding、俯いた花を咲かせることに由来するそうです。Robert SchomburgkのRoraima山での探検時に発見された初めてのヘリアンフォラで、当時はS.minorに似た興味深い植物だと記録されています。幼葉などは確かにS.minorそのものですね。
本種は良く知られ、草姿もヘリアンフォラらしいヘリアンフォラといった雰囲気ですが、そのせいか見るからにH.nutansじゃないものもH.nutansと紹介されているのを見かけます(昨年か一昨年に楽天市場でどうみても違うものをH.nutansとして売っていましたし)。まぁ、マニアでない人からすればヘリアンフォラといえばH.minorかH.nutansなのかもしれませんね……。ちなみにH.nutansといえば京都府立植物園の立派なものが有名かと思いますが、あれはオックスフォードから来たH.nutans Giant (nutans x glabra)で、厳密にいえばH.nutansではないようです。
比較的ネクタースプーンからの蜜の分泌が多い品種なのか、においがやや強い気がします。古い葉は生臭く、なんというか、波打ち際の海草に近いような臭い……。
葉の内側に生える毛はやや黄色みがかっていて光を受けると金色に輝いて美しいです。
2014/1/8
あまり細かく記録にしていなかったようで、一年半前の写真しか見つかりませんでした……。このときはべらボンに植えてあったようですね。ネペンテスと一緒に入手したため同じような用土でまとめて植えたのかな……?(記憶にない)
2015/7/3
現在は水苔植え。生育は水苔の方が健やかなように思います。栽培に関して調べると、暑さに弱いとか、乾燥に強い、とか人によって異なって色々ありますが(前述の通り、栽培しているものが実際にはH.nutansではない場合も多いのでは……)、特に旺盛でもなく繊細でもなく、しかしスムーズなサイズアップがし辛い、というのが個人的な所感です。現在11cmくらい、産地によって差があるものの、基本的に最大で高さ18cm、開口部7cmほどになるようで、この1.5倍を目指していきたいものです。
H.nutans Yuruani Tepui
こちらは今年の春にWistubaより輸入したYuruani Tepuiのもので、これは他の産地のものとは違って、くびれの強いずんぐりとした小型の草姿になるらしく、今後が楽しみです。が、現在葉長2.5-3.0cmほど。Mt.Roraimaが幼葉の葉長約6cmで成葉を出し始めたことと、幼苗のうちはなかなかサイズアップしないことを鑑みるに、長い道のりになりそうです。
Heriamphoraを語る上では、H.nutansは避けて通れませんねぇ。私はずっと避けてきましたが。。。w 栽培に関しては、以前はまるでこわれものにように扱われてきたのですが、湿度を上げるため密閉などしない方がよさそうです。蒸れちゃいますので。夜だけ冷えてちょっと湿度が上がれば大丈夫、という感触です。
返信削除AW氏の所には昔、TramenのH.tansがありまして、うちにもあるのですがこれ、H.arenicolaなんじゃないか、とも思うのですがわかりません。w ヘリアン本のような草体を見せてくれません。普通のnutansに見えます。wいずれ機会があれば。。。(こればっかりw)
返答が遅れてしまいまして申し訳ありませんm(_ _)m
削除H.nutansはおよそ平均的なので色々な種を紹介した後に書きづらいような気もしますw
昔は「ヘリアンフォラといえば湿度は100%」が基本で、実際かつてビオパルコで売っていたものは低湿度に晒すとみるみる萎れてしまいましたのでヘリアンフォラとはそういうものだと思い込んでいました。実際には閉じ込めると形も崩れ、葉は薄く弱々しくなるので他の食虫植物に比べても通気は必要な方だと感じます(通気、とはいうものの何だかとらえどころのない表現だなぁといつも思ってしまいますw)。
TramenのH.nutansは個人的にもH.arenicolaだと思いますが、僕には二種が殆ど同じに見えますw 海外のフォーラムなどを覗くとneblinae x hispidaはceracea x hispida だというのも見かけた事があります。最近は名前がどんどん変わってゆくので栽培家のほうが気を張っていなければならないのですかね。考えても推測の域を出ないのでAWのホームページで告知してほしいものですが……(買わせるためにあえて何も言わないんでしょうかw)。
恐らく言われている楽天の怪しいnutansを以前購入してみたのですが、丈が低く強健でやたら群生するので始めはminor x heterodoxaだろうと思っていましたが、育ててみるとHampshireから入れたnutans x heterodoxaに特徴や成長具合が全く一緒なので恐らく同じ物だろうと思っています。(でもそれもnutansが入ってるようには見えないんですが。。)品種に興味がない普通の園芸店では品種名等勝手に省略することが多々あるのでそういう経緯ではないかと勝手に推測しています。
返信削除ヘリアンは水苔が一番無難かつ根の生育が良いですよね。栽培下ではコンポストに空気の層が無く過湿気味になるとすぐ根が腐る感じがします。葉の展開速度はさほど変わりませんが、水苔植えにしたものは太い白い新根が良く出て黒く腐る根はあまり見かけません。今年はピート系ミックスをやめて全て水苔植えにしたので作も上がるのを期待しています。
うちもAWのYuruani Tepuiのは幼葉のままなかなか大きくなりません。。nutansは幼葉が結構大きくならないと成葉が出なかったと思うので先は長そうです。
返答が遅れてしまいまして申し訳ありませんm(_ _)m
削除お久しぶりです!
あのH.nutans購入されましたか!状態があまりよくない気がしたので気掛かりではあったものの僕は手を出さず終いでした。趣味家から見るといかにも交配種然としたものを原種の名前で売っていたり紹介していたりすると「うーん……」とため息が出てしまいますね(とはいえ僕はまだまだマニアの域まで到達していないのですが……)。原種には各々個性があると思うので線引きは厳格にしてほしいものです。
ピート系は良くありませんでしたか。砂利では隙間隙間に伸びてゆくためか根が細い印象で、やはり水苔植えだと太く根が発達する様でしたので、水苔同様柔らかいピートなら良いのかなと思っていたところでした。ベラボン植えで根が黒く枯れてしまったのはタンニンの所為か、と考えていたのですが、なるほど確かに間隙が無くて酸欠気味だったのかもしれませんね。今年うちでは水苔にすかすかのパーライトを混ぜ込んで様子を見ています。
AWのnutans Yuruani TepuiとBEのYuruani Bが同様のものかと思っていたのですが、Y’sさんの掲示板にあったYuruani Bの大きいものををみるに違うもののようですね。結局ずんぐりとしたH.nutansはAWのものを大きくしなければ見られないのですが、サイズと何より葉の細さに道のりの長さを感じますね……w
ウチもベラボン系で植えてたものは殆ど根を駄目にしてしまいました。タンニンなのかPHなのか水を貯め過ぎるのが原因なのか分かりませんが、ヤシ系とはどうも相性が悪いようです。ピート系植えでも水遣り次第では十分作れますよ。ウチではたくさんの鉢にまとめてざっと水を掛けるので、ピート系だとどうしても常時水を鉢内に過剰に貯めるものがあって腐らせる感じでした。ゴロゴロした荒目のピートやパーライトを多めにしたり、水が掛らないケース等で用土の表面がやや乾き始めたら丁寧に手灌水で水を遣る方法なら根を腐らせず作ることができます。
削除水苔にパーライトは良いと思います。特に鉢が大きくなると葉に溜まった水の重さや水苔の自重で水苔がだんだん沈んでいき、酸欠で根が腐り始めるので鉢は出来るだけ軽く作る方が結果が良かったです。パーライト自体にも空気を多く含む上、水を取り込みにくいパーライトを混ぜることでコンポストを軽くでき、水苔内の隙間をいくらか保持しやすいかと思います。鉢の小さい小苗ではさほど気にする必要はありませんが、大きい深鉢で植える場合、水苔を沈ませず根が酸欠にならないよう工夫が必要になりますね。
根はサラセニアに近いイメージでしたがサラセニアよりも幾分繊細な面がありますね。
削除湿度が高い環境で栽培するせいか、やはり用土は軽めの方がいいですね。当初は大きい間隙があると根がそこで止まってしまうじゃないかと思っていたのですが、網鉢だと鉢の外まで2、3cmほど外にはみ出る事があるのを見るにその心配はなさそうです。
うちのヘリアンフォラはまだまだ小さいものばかりですが、いくつかある大株のうち葉を横に広げるように育つタイプは鉢の縁に葉が乗って上手く重さが分散しているのか沈み込みは見られないのに対して、中苗ながらH.tateiは真上に葉を伸ばすために根もとに重さが集中し、植え付け当初よりも1cm強くらい沈んでしまった感があります(縦長の深鉢で植えたので見た目に大きく出たのもあると思いますが……)。軽くするためと、多少沈み込んでも詰まりすぎない様にパーライトを使ったものの、もう少し上手い植え付けがあったなと反省です。栽培数がさほど多くないので今は早めの植え替えで対処してしまいますが、やはり大きな栽培場で大株がたくさん並んでいる、というのが憧れなのでいずれは工夫を考えなければ、と思っています。ヘリアンの大鉢は憧れなのですが管理が難しそうで、群生してきても分けてしまうのが現状です。。。